自意識過剰
何となく生きていたら男にちやほやされた。
そんな経験を積み重ねて20歳になった。
殺してえやつが山ほどいたけど、どうしてそう思っていたのかも今になったら覚えちゃいない。
私は私を好きな人間しか周りに置いていなかった。
でも私は私を好きな人間が嫌いだった。
だって自分のこと嫌いだから。
私の事好きだとかセンスなくない?って思ってた。
でも人一倍人の目を気にするめんどくせえ女だ。
さて、「彼氏の元カノ」このワード最強説だよね。
しかもどうやらなんとなく私と似たタイプの女のような感じだった。
同族嫌悪がすごいんだわ。
まあそりゃ彼氏だって好みなのか潜在意識的になのかは知らないけど、同じようなタイプと恋愛してんだろうし、こうなるのは必然なのかもしれないけど。
最近一日中彼氏の元カノのことを考えている。
元カノに恋をしてしまったんじゃないか?というくらい考えている。
現に今も眠れずこうしてつまんない文章を書き連ねている。
私はチヤホヤされた成功体験により、中学辺りから、どうやら自分は男ウケがいいらしいと気付いた。
でもそんなのは若さなりの馬鹿さでしかなかった。
大人になるのにこんな、寂しくて小さくてつまんない感情を乗り越える必要があるなら、大人になんてなりたくなかった。
万能感と全能感だけ、持って生きて生きたかった。
一番欲しいものに、いつもほんの少し届かない。
だけどほんの少し届かないだけだから、何となく期待してしまう。
半端なのが余計にむかつくし、虚しくもなる。
自己肯定が、結果に裏打ちされたものでなければ、素直に飲み込むことが出来ないのは、本当にめんどくさい性格だ。
いつでもなにかに勝っていたい。という訳では無い。
初めから何にも負けたくないのだ。
何からも勝負を挑まれることなく、速やかに退場願いたい。
私のリングに私以外を入れないでくれ。
ずっとはだかの王様でいたかった。
もっともっと、ずーっと上の方で愛されて、にこにこしているだけの人生は、あと何周したら手に入るんすかね?
とりあえず元カノとかいう響き、ほんとずるいんでやめてください。
あと元彼は、消えてください。
そんな秋口のお話でした。