ゆーくん

4個くらいまえのアカウントでラインのID晒したことあるんだけど、そこから追加された男の話。

中学3年生から高校1年生くらいの間、やりとりをしていた人。

確か静岡とかに住んでたので、一度も会ったことはないし、フォロワーにもいなくて、鍵かけてないとロムってみてくる人がいることを知った中3の春。

夜中になると通話してたりしたんだけど、ありえんくらい性欲強いようだったし、今思えばメンヘラだった。

音大生らしくて、通話すると、しこってるかピアノ弾いてるか希死念慮についてずっと話してた。

なにを話したかなんて覚えてないけど、ずっとずっと話していたいなって、このまま朝が来ても夜が来てもそのままずっとって、そんなことばかりだった気がする。

朝も夜もなくて、ぼーっとして2人だけの世界にずっとずっと生きていたいなって、そんな考え方をこの人から教わった気がする。

この人とはセックスも接触もなかったから、人として記憶に残っているんだろうな。

その辺りで高校生になって、わたしも勉強したり部活したり、ちょっと忙しくなった。

そんでもゆーくんは、別に話せるときに話したいし、人として好きって言ってきた。

でもわたしは、不意にくる長文ムーブもだるくて、目の前の刺激に手一杯で、ゆーくんのこと面倒くなっちゃってた。

でも半年以上仲良くしてたから、律儀にそれを連絡した。

今考えれば黙って連絡たてばよかったけど、律儀に「お互い現実に生きようぜ」みたいなことをやんわり伝えた。

そしたらやっぱり長文の連絡来て、男のメンヘラ耐性がなかった私は怖すぎてほとんど読まずに一番下までスクロールした。

「性欲で人格は蔑ろにされるの?」って書いてあった。

あの時はこの人何言ってるんだろうって思ったから、そのまんま怯えてブロックしちゃったけど。

その点だけについては今なら答えられる。

性欲で人格は蔑ろにされるって思うよ。

服抜いじゃったら、相手がどんな性格で、どんな人生で、どんな人となりかなんてどうでもいいんだよ。

あと私はあなたの人格がちょっと嫌だったんだよ。

あなたの性欲は蔑ろにしなかったけど、人格は蔑ろにしてごめんね。

でもやっぱり、私とあなたの間にあったやんわりとした何かも、何かしらの欲で形成されていて。

つまり何が言いたいかって言うと、中学生はSNSしちゃダメだよ、腐った大人になっちゃうよってお話。