27クラブ

って知ってますか?

わたしもそうなりたいなってずーっと思ってたんですよ。

ロックンロールに救われたいって思ってたんですよ。

でもね、きっと天才じゃないから生きてるんですよ。

18歳で死のうと思ってる〜なんて、高校生の時言ってたけど、そんなの平気で超えて、モラトリアムのなかでぐるぐるしてて。

神様に嫌われて、現世で幸せに生きて、そうやって終わっていきたいなって思います。

28歳になったら、子供とか生まれてて、そんな幸せな人生をやり遂げたーって言いたいなって。

死にたいつらい逃げ出したいって、そんなのがエモーショナルなら全部ぶち壊してやりたいよね。て話。

 

ゆーくん

4個くらいまえのアカウントでラインのID晒したことあるんだけど、そこから追加された男の話。

中学3年生から高校1年生くらいの間、やりとりをしていた人。

確か静岡とかに住んでたので、一度も会ったことはないし、フォロワーにもいなくて、鍵かけてないとロムってみてくる人がいることを知った中3の春。

夜中になると通話してたりしたんだけど、ありえんくらい性欲強いようだったし、今思えばメンヘラだった。

音大生らしくて、通話すると、しこってるかピアノ弾いてるか希死念慮についてずっと話してた。

なにを話したかなんて覚えてないけど、ずっとずっと話していたいなって、このまま朝が来ても夜が来てもそのままずっとって、そんなことばかりだった気がする。

朝も夜もなくて、ぼーっとして2人だけの世界にずっとずっと生きていたいなって、そんな考え方をこの人から教わった気がする。

この人とはセックスも接触もなかったから、人として記憶に残っているんだろうな。

その辺りで高校生になって、わたしも勉強したり部活したり、ちょっと忙しくなった。

そんでもゆーくんは、別に話せるときに話したいし、人として好きって言ってきた。

でもわたしは、不意にくる長文ムーブもだるくて、目の前の刺激に手一杯で、ゆーくんのこと面倒くなっちゃってた。

でも半年以上仲良くしてたから、律儀にそれを連絡した。

今考えれば黙って連絡たてばよかったけど、律儀に「お互い現実に生きようぜ」みたいなことをやんわり伝えた。

そしたらやっぱり長文の連絡来て、男のメンヘラ耐性がなかった私は怖すぎてほとんど読まずに一番下までスクロールした。

「性欲で人格は蔑ろにされるの?」って書いてあった。

あの時はこの人何言ってるんだろうって思ったから、そのまんま怯えてブロックしちゃったけど。

その点だけについては今なら答えられる。

性欲で人格は蔑ろにされるって思うよ。

服抜いじゃったら、相手がどんな性格で、どんな人生で、どんな人となりかなんてどうでもいいんだよ。

あと私はあなたの人格がちょっと嫌だったんだよ。

あなたの性欲は蔑ろにしなかったけど、人格は蔑ろにしてごめんね。

でもやっぱり、私とあなたの間にあったやんわりとした何かも、何かしらの欲で形成されていて。

つまり何が言いたいかって言うと、中学生はSNSしちゃダメだよ、腐った大人になっちゃうよってお話。

 

 

おっぱい

おっぱいがなんだと言うのか。

きっとおっぱいが大きい女は女なりに苦労しているんだ。

公然わいせつとか言われて。

可哀想だと思う。

でも、それでも、言いたいんだよ。

羨ましいって言いたいんだよ。

下品なくらいおっきいねって、いやらしい目で見られてみたいんだよ。

おっぱいが大きいからなんだと言うんだ。

そうは思うよ。

もちろんだよ。

分かってるんだよ。ただの脂肪だって。

でもあんなただの脂肪が、ふたつの膨らみが、性別を超えて「人」を癒しているんだよ。

もう遺伝子レベルで決まってることなんだよきっと。

私だってなりたかったよ。そうなりたかった。

当たり前だよ。

みんなそうだよ。

巨乳に生まれておっぱいガン見される人生やってみたかったよ。

何か一つ特化したパーツ欲しかったよ。

違うよ。

おっぱいがほしかったよ。

明日の朝にはGカップだね。きっとそうだね。

きっとね。

自意識過剰

何となく生きていたら男にちやほやされた。

そんな経験を積み重ねて20歳になった。

殺してえやつが山ほどいたけど、どうしてそう思っていたのかも今になったら覚えちゃいない。

私は私を好きな人間しか周りに置いていなかった。

でも私は私を好きな人間が嫌いだった。

だって自分のこと嫌いだから。

私の事好きだとかセンスなくない?って思ってた。

でも人一倍人の目を気にするめんどくせえ女だ。

さて、「彼氏の元カノ」このワード最強説だよね。

しかもどうやらなんとなく私と似たタイプの女のような感じだった。

同族嫌悪がすごいんだわ。

まあそりゃ彼氏だって好みなのか潜在意識的になのかは知らないけど、同じようなタイプと恋愛してんだろうし、こうなるのは必然なのかもしれないけど。

最近一日中彼氏の元カノのことを考えている。

元カノに恋をしてしまったんじゃないか?というくらい考えている。

現に今も眠れずこうしてつまんない文章を書き連ねている。

私はチヤホヤされた成功体験により、中学辺りから、どうやら自分は男ウケがいいらしいと気付いた。

でもそんなのは若さなりの馬鹿さでしかなかった。

大人になるのにこんな、寂しくて小さくてつまんない感情を乗り越える必要があるなら、大人になんてなりたくなかった。

万能感と全能感だけ、持って生きて生きたかった。

一番欲しいものに、いつもほんの少し届かない。

だけどほんの少し届かないだけだから、何となく期待してしまう。

半端なのが余計にむかつくし、虚しくもなる。

自己肯定が、結果に裏打ちされたものでなければ、素直に飲み込むことが出来ないのは、本当にめんどくさい性格だ。

いつでもなにかに勝っていたい。という訳では無い。

初めから何にも負けたくないのだ。

何からも勝負を挑まれることなく、速やかに退場願いたい。

私のリングに私以外を入れないでくれ。

ずっとはだかの王様でいたかった。

もっともっと、ずーっと上の方で愛されて、にこにこしているだけの人生は、あと何周したら手に入るんすかね?

とりあえず元カノとかいう響き、ほんとずるいんでやめてください。

あと元彼は、消えてください。

そんな秋口のお話でした。

灰皿と添い寝した

タバコを吸ったきっかけを特に覚えていない。

強いていえば単純に自分の周りに喫煙者が多かったからだろうか。

しかしそれはいつの間にか孤独と不安の隙間を埋めるものになったような気がする。

別にこれで死期が迫ろうとも構わない。

緩やかな自殺なんて言われるが、人は毎日死に向かって生きているのだから、喫煙してようがしてなかろうが同じことだろう。

先日寂しさが頂点に達し、灰皿と添い寝してみた。

灰が布団にこぼれて、涙が出そうになった。

塵も積もればとは、まさにこの事であろう。

たとえ灰まみれになろうとも喫煙をやめることは無い。

自家中毒の金魚

私は自分を保つのがとても苦手。

やりたくない事は極力逃げたいし後回しにできることは絶対後回しにしたい。

お風呂も嫌い。歯を磨くのも、除毛するのも、髪の毛を綺麗にしていることもやりたくない。

かといって美容院も極力行きたくないので髪が伸びていく。

ケアをしないと、心も身体も荒れる。

でも本当はやりたくない。

かといってそんな自分を許せない。愛せない。

だから仕方なくそれらを頑張って行っている。

自分を許したいのではなくて、愛されたいがゆえの努力なのかもしれない。

ところで金魚は、なんの生産性もない魚だ。

食べられもしないただの観賞魚

岡本かの子は「金魚繚乱」にて、このように綴っていた。

「幾分の変遷をたった一つの美で切り抜け、どうにかこうにか自己完成に近づいた。

これを想うに、人が金魚を作っていくのではない。

金魚自身の目的こそが、人間の美に惹かれるという、1番弱い本能を利用すること。

そして目的のコースを進めつつあるように感じられる」と。

金魚は自家中毒を起こす。

自分で自分の水槽を汚して、そして死ぬ。

私のようだと思った。

この中に空いた穴は金魚鉢ほど小さくはないが。

壊れたバケツ程度だろうか。

穴の空いたバケツの底が、乾かない程度の最低限の潤いでもいい。

それがなければこの汚い部屋の中から1歩も動けなくなって、やがて死んでしまう。

乾いても汚れても、結局死んでしまうのだ。

そして、実は食べることも好きではない。

口に入れてものを噛んで、胃に流すまでが面倒だから。

でも美味しいものが好きだ。

なによりセックスが好きだ。

「食欲旺盛な人は性欲旺盛」らしい。

しかし「セックスは小さな死」だという話を聞いたことがある。

自分を殺して人に成り代わりたい、貴方になりたいというのが究極の愛らしい。

では私は「食べる」という生に結びつく行為をしながら、小さい死を求めているのか?

矛盾しているのが人間なのだろうか。

故に私は金魚ではないのだろうか。

恋人と居る時、私は「普通」でいられる気がする。

過剰でも異常でもなくて、普通。

それはとても難しい。

美しくいるということ、愛されるということ、愛するということ。

そのどれもがあまりに難しくて、全く持って普通ではない。

でも当たり前。当然ではないのに。

これを考えていたらふと、食べられたいのかもしれないと思った。

食べられもしないただの観賞魚に、憧れた癖に。

食べてもらえないので沢山食べる。

愛して欲しいので沢山愛したい。

褒めてもらいたい。

抱きしめて欲しい。

永遠もずっともいらないけど、できるだけたくさんの時間を共有していたい。

閉じ込めて欲しい。

閉じ込めたい。

じゃあどこに?誰を?そんな具体的な話ではない。

ただ、自分だけのものと言って欲しい。

まったく、そんなに多くを求めているのかと呆れてしまう。

だからこんなに太ってしまったのだ。

甘いものの過剰欲求と、過剰摂取で、満たされる方の穴を埋めているから。

穴を塞ぐ必要は無い。そんなものは捨ててしまえばいい。

でも出来ない。

一瞬満たされた時の幸福を知っているから。

きっと一生求め続けると思う。

美しいにしがみついたまま、離れることが出来ないから。

それが一番美しくないということ、人間の1番弱い本能だということを、知っているのに。

銀髪のお姉さん

とっても綺麗な私の先輩。

軽音のドラムの人。

赤マルの人で、くそみたいな男と私に引っかかってる人。

居酒屋さんでキスされたこと、家まで連れ込まれたこと、紐パンで縛られた事、沢山触られたこと。

忘れられないけれど、忘れなくてもいいのかもと思ってる。

あんなに腑抜けたドラムを叩くくせに、彼氏のケツは叩けない人。

泣きそうな顔が綺麗なこと。

本当は愛されたいこと。

「愛されたことしかないにぼちゃんには、愛してもらえない人間のことなんてわからないんだよ」って言ってたけどさ。

愛した方もわからない可哀想な人。

でもあなたはだから綺麗だった。

綺麗なままで私の思い出の中と、板橋の街の中に、しまっといてあげる。

だからそのまま、その泣き顔のまま、そこから出てこないでね。

そこにしまわせておいてね。

私も、あの歩道橋を、手を繋いで歩いたことだけ、あの場所の街灯と、車の光だけ、覚えといてあげる。

幸せにならなくていいから、幸せだと言うくらいの人生を送ってね。

大嫌いでした。