灰皿と添い寝した

タバコを吸ったきっかけを特に覚えていない。

強いていえば単純に自分の周りに喫煙者が多かったからだろうか。

しかしそれはいつの間にか孤独と不安の隙間を埋めるものになったような気がする。

別にこれで死期が迫ろうとも構わない。

緩やかな自殺なんて言われるが、人は毎日死に向かって生きているのだから、喫煙してようがしてなかろうが同じことだろう。

先日寂しさが頂点に達し、灰皿と添い寝してみた。

灰が布団にこぼれて、涙が出そうになった。

塵も積もればとは、まさにこの事であろう。

たとえ灰まみれになろうとも喫煙をやめることは無い。